仕事においてはいくら努力している姿を見せようとも、また、いくらコストをかけようともそれが成果イコール結果に結びつかなければ評価されることはない。傍から見るとスケジュールも一杯いっぱいにして忙しく動いているにも関わらず、なかなかそれが結果に結びつかない人がよくいる。
そういう人というのは、結果に結びつくための概念やスキルに欠けている場合が多いものだ。そんな場合におすすめしたいのは、仕事に取り組む前の段取りをする際に、頭からではなく尻から考えるということである。
尻というのはデッドラインでありゴールのことである。そしてそのデッドラインから逆算して段取りを組み立てていくのだ。どんな仕事にも締め切りがあり期間がある。デッドラインに間に合わなければ個人的なミスどころか、下手をすると組織全体の信用問題にまで発展しかねない。段取りの時点で予めデッドラインから逆算しておけば、少なくともこのようなリスクは防げるだろう。
デッドラインを設定したら、各プロセスに必要な時間のコストや配分を計算する。余計なプロセスは削り、必要な部分は付け足す。この時にも常にデッドラインを意識することが重要だ。あくまでデッドラインの範囲内に収まるように段取りを組み立てなければならない。
さらにその段階で、いかに早くゴールに到達できるか、いちばんコストがかからないのはどの手段か、利益が出るのはどの方法かなどなど、そのシチュエーションに合った要素を考慮していくのがコツである。段取りができたら、あとはデッドラインに向かって集中することだ。