独力で成果を上げることによって上層部から高い評価を得ようと考える人は昔から多く、それによりキャリアアップを達成することを目指して働いている人が多いだろう。高い能力を持っており、着実に成果を上げて昇進していく人も稀にいるが、独力で努力をして大きな成功を遂げられる人は少ないのが現状である。
これは、個人の能力が低迷してきたというわけではない。個人の仕事でできることは成し遂げられてきてしまったため、それ以上に高いレベルでの仕事が求められるようになってきているからである。そのため、独力で成果を上げていこうとしている人よりも、人間関係の樹立を重視して持ちつ持たれつの関係を作りながら仕事に従事してきた人の方がかえって大きな成果を上げられることが多くなってきている。
自分の苦手な部分をサポートしてもらうことで、一人では成し得なかったことを達成できたり、周囲が苦手としていることを率先して請け負っているうちに大きな役割を果たす機会に恵まれたするのだ。
仕事で失敗をしてしまっても周囲からカバーして貰うことができ、思い切った挑戦もしやすくなるのも周囲との調和を重視するメリットだ。このような視点を持ち、積極的に周囲との協力をしながら仕事をすることが最終的には大きなキャリアアップにつながるだ。
独力で成果を上げられる能力を持とうという気持ちや努力は重要だが、それよりも協調性を持って人間関係を重視する過ごし方をした方が良いということは覚えておくに越したことはないだろう。